猫を多頭飼いするという事
前回の続き
子猫3匹を家に招き入れ、とりあえず保護しながら里親を探そうという結論になりました。
前から猫を飼いたいと言っていた小学生の子供2人はテンション爆上がりでしたが、まだ家で飼うと決めた訳ではないので名前など付けてしまうと里親さんが決まった時にお別れがツラくなるので名前は付けないように話しました。
初の猫、しかも子猫3匹を家に迎え入れて団らんしていた当日の夜でした。
我が家の玄関ドアには縦に長いモザイクガラス的な窓が付いているのですが、ふと気づくとガラスの向こうに動くいくつかの小さな影が。
そう、子猫の家族たちが我が家の様子をドアの向こうから伺っていたのです。
まさか子猫を誘拐されたのを取り戻しに⁉︎
恐る恐るドアを開けてみました。
いました。
目が合った猫たちは多少は驚いた様子を見せましたが、すぐに甘えたような声でにゃあにゃあと鳴き始めました。
『もうダメだ...。放っておけない』
僕はすぐに器にカリカリを入れて猫たちに与えました。
我先にと美味しそうにカリカリを食べる猫たちを見ながら後悔しました。
『とうとうご飯あげちゃったよ...。』と
しかしまだ全部の猫を家に上げる決断は出来ませんでした。
何故なら...
『だってこの家買ってリフォームしたばっかりなんだもん!』(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
なのでその日の夜はエサだけ与えてお帰りいただきました。
次の日の朝
出勤する為、恐る恐る玄関を開けて辺りを見回した所、猫たちの姿は見えませんでした。
内心ホッとしましたが『どこに行ったんだろう?』と心配な気持ちにもなりました。
正直なところ気持ちの部分でもそこまで猫たちに情が移っていた訳ではなかったしこのまま現れないでくれた方が気持ちの整理もつけやすいとなんかこう複雑な気持ちでした。
でももしそのまま外に放置すれば事故などに遭う可能性もあるし、誰かが保健所に連絡をして飼い主が見つからなければ殺処分...。
その日は昼間無人の家に残して来た子猫たちより夕べご飯だけあげて自宅に招き入れるような素振りで期待を持たせてしまった成猫たちの事の方が気がかりでした。
夕方、勤め先から僕より先に帰宅した妻からLINEがあり『やっぱり猫たちがいない』と連絡がありました。
僕の頭の中でいろんな想像が駆け巡りました。
『もしかして事故⁉︎近所の誰か保健所に電話してもうみんな連れて行かれた⁉︎』
僕はすぐに保健所に電話しました。
『この住所の辺りでシマシマと黒の猫が大量に
そちらに運ばれてませんか⁉︎』
いませんでした。
良かったぁ、と胸を撫で下ろしましたが
じゃあ猫たちはどこへ⁉︎
仕事が終わり帰り道、車を運転しながらやはり猫たちの事が気になっていた。
『昨日やっぱり無理してでも家に入れてやれば良かった、またひょっこり現れてほしい...』と
すると
ん?俺の後悔がNNN(ねこねこネットワーク)に届いたのか?
夕べの事を後悔しながら自宅に付き車を自宅前の駐車場に入れるとそれは起きた。
車を停めると同時にお向かいさん家の物置の下から7匹もの猫たちが僕に向かってダッシュで駆け寄って足元にスリスリして来るではないか!
『犬かよ!』
と思わずツっこまずにはいられませんでしたが
そんな事されたらエサをあげずにはいられません。
ええ、あげましたとも。
だからと言ってまだ飼うとは思わない、いや、
こんなに無理だろ...
今夜もご飯だけあげてとりあえずお帰りいただきました...
次回に続く
自宅に上げたばかりの頃の猫たち。
一応遠慮しているのか当初は玄関の廊下で固まって過ごしていた。
多頭飼いへの決意
我が家に猫たちが来て約3年になります。
今でこそ6匹もの猫たちとの生活にも慣れていますが、猫たちが来た当初はまさにてんやわんやでした。
まさか10匹もまとめて保護しようとはもちろん思わず最初は3匹いた子猫の内、1番人懐っこい黒猫(のちの黄色いバンダナがトレードマークになるウニ)のみを保護しようかとも考えたりしました。
でもそうした場合、他の猫はどうするか?
という問題もありました。
もちろん大量の捨て猫に対して我が家に責任はありませんから、他の猫は放っておけばいずれ誰かが拾うか猫自らどこかへ行ってしまうかするのかもしれない。つまり他は見て見ぬフリもしようと思えばできなくはなかったのです。
数日に渡り猫をどうするかの話し合いを家族で重ねていましたがその間も10匹の猫たちはお向かいさん家の物置の下から我が家を日々監視してきます。
お向かいさん家の物置には人感センサーが付いているので夜はしょっちゅうセンサーが猫に反応し明るい電気がパッと付くので、その度に『猫が動いた!』と家族の誰かが気付いて玄関のドアから猫の様子を確認しに行き、ドアから向かいの猫を見てみると暗闇に光った無数の目がこちらを見ている、といった日々を数日程過ごしたと記憶しています。
5日も過ぎると気になってくるのは『猫たちはお腹を空かせているのでは?』という事です。
その段階ではまだどこかの飼い猫かもしれないという可能性もありました。
何せ猫たちはとにかく人馴れしていました。
最初こそ警戒していたものの、近づくとすぐに寄ってきてスリスリして来たりととにかく愛嬌があって愛想のいい猫たちでした。
毛並みも特に汚れているという訳でもなく
少なくとも数ヶ月も外で暮らして来た猫たちには見えませんでした。
お向かいさん家に聞いてみるとやはり『ある日突然現れた』との事。
我が家でもそれまで猫たちは全く見ていなかったのでやはり誰かが飼えなくなり捨てて行ったのだろうという結論になりました。
この辺りは幹線道路からも外れている住宅地で周りは山に囲まれているのでこの辺に来る人はここの住人以外はほぼ来ないような場所にあるので猫を大量に捨てるにはうってつけの場所だったのではと推測します。
飼い猫であれはもちろん勝手に保護は出来ないし、野良なら野良で軽々しくエサを与えてもいけないと思っていました。
が、猫たちは明らかにお腹を空かせていました。この人間共はきっと何か食べ物をくれるのではという期待の眼差しが猫たちからビンビンと伝わって来ました。
しかしエサを与えるという事は、その瞬間から猫たちの今後に責任を持つという事。
迷いました。
エサをあげたい。
しかしこんなに大量の猫たちを飼う事はできない。
里親を探すにしても必ず見つかる保証はないが、猫たちはきっと数日はご飯にあり付けていないはず。
そこで家族で出した結論はとりあえずまだ小さい子猫3匹だけを保護して里親を探そうという結論になりました。子猫なら里親として飼ってもらえるアテが少しはあったので。
他の成猫たちには申し訳ないとは思いましたがその時点でそれが我が家に出来る最大限の行動でした。
子猫3匹を家に上げカリカリを与えると、それはもう凄い勢いで食べまくりました。
恐らく生後1ヶ月から2ヶ月くらいでしたが本当に美味そうにカリカリを食べてました。
とりあえず写真を撮って職場の猫好きたちに見せて知り合いにでも飼ってくれそうな人がいないか聞いてみる事にしました。
元々家族はみないつか猫を飼いたいと話していたので特に子供たちは大喜びでした。
3匹の内の1匹は家で飼おうか?なんて話もしたような気がします。
しかし
とんでもない事態になりました。
次回へ続く
野良時代のほたてとウニ
まだ2つ目の記事ですが読者登録していただけたらモチベ上がります😂次回の投稿をお楽しみに😸
ほたてさんブログ開設
いつもお世話になってます、保護猫ほたてです。
我が家の猫たちへの皆様方からの愛情を感じる毎日です。
ところで、
『結局ほたての家にはは何匹の猫がいるんだ?』
とのお声をチラホラと聞く事がごさいます。
結論から言いますと6匹です。
その内我が家で保護したのが5匹、妻の親が亡くなった事により行き場の無くなった猫『ちび』を入れて計6匹という訳です。
今いる保護猫たちは5匹ですが保護した当初は10匹くらい(成猫7匹、子猫3匹)まとめて捨てられていた状況で、里親を探し奮闘した結果5匹が残ったということですね。
僕や妻も勝手にほたてママを頂点とした親子であると勝手に思い込んでおりますが別にDNA鑑定をした訳でもなく、状況的にたぶん親子でまとめて捨てられたのだろうと勝手に解釈しているだけです(笑)
そこでブログを開設した理由のひとつが我が家の猫たちの紹介なんかをブログでしてみようと思った訳です。
僕は元々動物が好きでして、子供時代から犬や猫、ウサギやモルモットなどを飼ってきました。
結婚をして子供も出来、ペット禁止のアパートから中古の安い家を500万円かけてリフォームし引っ越ししたわずか2ヶ月後。
ヤツらはやって来た。
確かに家族で『せっかく一軒家なんだから猫飼いたいね』とは話していましたがまさか10匹も...。
これはきっとNNN(ねこねこネットワーク)が家族の会話を盗聴してたに違いない。
にしても飼いたいねと話していたのは1匹とか2匹の話で10匹は送り込み過ぎ!とツっこまずにはいられなかったが来てしまったものは仕方がない。
張り替えたばかりの壁紙で爪を研ぐし夜中の運動会でフローリングに傷は付くし窓から外を眺めるので窓に鼻の水分の白い跡が点々付いてるし...。
こ、こいつら...
『か、可愛い・・・😍』
猫飼いさんたちならこの気持ちわかりますよね?(笑)
多頭飼いは大変な事も確かに多いですが、猫もみんなそれぞれ性格が違って個性があり観察してるだけでも本当に面白い。
猫って自分が可愛い事を自覚してますよね絶対(笑)