保護猫6匹!ほたてさん日記

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家に入れる決断と黒ゴローの死

前回の続き

 

子猫3匹を我が家に入れ保護しつつ里親を探そうという事になったが、外にいる成猫たちをどうするかの結論はまだ出ていなかった。

 

しかしすでに外の猫にもエサを与えてしまったせいで猫たちは僕の家族が帰宅するのを待ち構えるようになった。僕や妻の車のエンジン音がわかっているかのように、帰宅すると一目散に駆け寄ってくるようになってしまった。

 

我が家の玄関先にたむろする猫たちとエサを与える僕。

 

これはまずい。これではただの野良猫に餌やりをしているおじさんではないか。

きっとそんな家は近所から白い目で見られるに決まってる。

 

しかしエサを一度でも与えてしまった責任もある。

 

決めました。

 

『ウチでみんなとりあえず保護しよう』

 

あとは僕や妻の知り合いに里親になってくれる人がいないか片っ端から聞いて行くしかないです。

 

正直、成猫7匹の里親を探せる自信はなかったのですが一度乗り掛かった船なので降りる事はできません。ましてや動物の命の問題です。

里親が見つからなければその時にまた考えようと思いました。

 

お向かいさん家は高齢のワンちゃんがいて猫は飼えないとの事でしたが知り合いにいろいろあたってくれました。

 

家族で話し合ってふたつの事を決めました。

 

1、とりあえず家には入れるが無人になる日中は子猫以外は外に出す。これは当時買ってリフォームしたばかりの家を荒らされたりするのも心配でしたし、猫たちが用意したトイレでちゃんとしてくれるかの心配もありました。だからせめて日中は外にいてくれと。

 

2、その中で一番気に入った猫を1匹か多くても2匹をウチで飼う。これは元々家族でいつか猫を飼いたいと話していたので、タイミング的にはいいタイミングではありました。数的には全然良くないですが...。

 

その日から計10匹もの猫が我が家に『仮入居』しました。

 

猫たちは初日から割とリラックスしていて室内を探検して回っていましたが、最終的には玄関のマットが一番落ち着くようでそこで集まって休んでいたのですが、とりあえず...

 

多すぎて見分けがつかない(笑)

 

シマシマのキジトラが3匹と黒猫が4匹。

とりあえず見分けるために仮の名前を付けることにしました。

 

子猫の中で1匹だけ尻尾の短いボヤっとした色だが黒猫?毛がトゲトゲしていてウニみたいだったので『ウニ』と名付けました。お世辞にもカッコいいとは言えない短い尻尾だったので貰い手はいないかもしれないのでとこの子をウチで飼う事にしようと晴れて我が家の子となりました。

 

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ほたて家の末っ子『ウニ』

愛称はうーちゃん

 

 

 

が、

 

家族のみんなが心の中で思っていました。

 

『2匹飼ってもいいんじゃね?』

 

となるとまだ小さい子猫にはやはり母親が必要だろうと自然とウニの母猫も飼う事となりました。

 

『名前はどうしようか?』

 

『ウニがいるからホタテでいいんじゃない?』

 

あっさり決まりました(笑)

 

安易な名前です。

 

ついに『保護猫ほたてさん』が誕生した瞬間です。

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名前が『ほたて』になった瞬間のほたてさん

嬉しそうな顔してますね!

 

 

あとの猫は里親を探すつもりでいたのでもう適当な名前です。

海鮮繋がりでイクラ

シマシマでビビりだからシマビ。

黒くてビビりだからクロビ。

黒くてずっと喉をゴロゴロ鳴らしてるから黒ゴロー。

顔がシュッとして凛々しいからイケメン。

 

とりあえず識別する用の名前なのでそれはもう適当につけましたがまあこのセンスのなさ(笑)

 

という訳で皆んなの名前が決まりました。

 

 

 

 

翌朝、僕は会社へ子供は学校へ行き最後に妻が出勤する際、ドアを開けて猫たちを外へ出そうとしたのですがなんと猫たち、

 

誰も出たがらない...

 

今じゃ人間の隙を見て華麗に脱走するくせに...。

 

仕方ないので1匹1匹玄関から出そうとしたのですが、出すそばからまたスルリと足元を抜けて室内に戻ってくるのでキリがないのです。

 

時間もなく仕方ないのでそれほど高くない一階の窓を開けて1匹ずつ外に出してやっとの思いで家を出る事が出来たそうです。

 

 

         その日の午後事件は起きました。

 

昼過ぎに勤め先から帰宅した妻から電話がありました。

電話なんて珍しいな?何か用があればLINEでいつも送ってくるのに。

電話に出ると取り乱した様子の妻が、

 

『黒ゴローが玄関の前で死んでる』

 

僕は何が起きたのかわからなく頭が真っ白になりました。

 

前日家に入れた時はとても元気で一番愛想が良く、喉をゴロゴロ鳴らしてどんなに下ろしてもまたヒョイっと僕や妻の肩に乗ってくるような猫でした。

とにかく人懐っこさ際立っていたので、この猫もほたてとウニと一緒に飼ってもいいかもなどと話していた猫です。

 

『なんで⁉︎事故?』

 

妻が言うには身体に損傷もないし辺りに血もない、わからないとの事。

 

とにかく取り乱す妻を落ち着かせ、亡骸を段ボールに入れてタオルをかけておくように伝えました。

 

一体何が起きたのか

 

遺体に損傷もない事から最初は毒物の可能性も考えましたが、ここの地域は野良猫を手術して地域猫としてみんなで見守りましょう、という理解のある地域だし、よく見かける野良猫なんかも普通に歩いていたりするのでその線は無さそうでした。

 

今となってはもう知るよしもありませんが、

もしかすると何か体調が悪かったり病院にかからなければいけないような状態だったのかも知れません。

 

その晩に庭に穴を掘り黒ゴローの亡骸を埋葬し家族で見送りました。

子供たちも一体何が起きたのかわからなかったと思いますが、ほんのわずかでも一緒に過ごした動物の死はやはり悲しかったのだと思います。

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お花と一緒に虹の橋へ行った黒ゴロー

 

 

ほんの少ししか一緒にいる事はできなかったけど、最後に息絶える場所を我が家と決めてくれたのは黒ゴローのせめてもの恩返しだったのかもしれません。

 

黒ゴロー、家に来てくれてありがとう。

 

君の兄妹は君の分まで幸せに今日も盗み食いをして怒られているよ。

 

 

 

 


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