保護猫シマビ
我が家で保護した猫たちの中に『シマビ』というメスの猫がいる。
家に来た当初からビビりで1人暗い階段でジッとしていて中々懐いてくれなかった所から『シマシマ模様のビビり』からシマビと名付けられた。
一緒に生活を共にするうちに段々と人にも慣れていつの日か一番の甘えん坊猫になった。
性格は大人しく悪さもせずに手を出せば全力で顔や頭をスリスリして腹を見せるような可愛らしい女の子である。
他の猫とも仲が良く、一緒にご飯を食べたりお昼寝をしたりしながらのんびりと毎日を送っていた。
真ん中で伸びているシマシマがシマビ
脱走してから性格が変わってしまった
ある日シマビがドアの隙間から脱走してしまった。シマビが我が家に来てから一年以上経っていたが初の脱走である。
捕まえようと捕獲を試みるが、シマビの尻尾はボンボンに膨れ上がりかなり動揺しているようだ。
おやつなどで釣ろうとするが、いつもなら喜んで飛びついてくるのに全く興味を示さない。
結局シマビの姿は見えなくなった。
一日経っても二日経ってもシマビは帰って来ない。毎晩エサやおやつを持って家の周りを探すが姿すら見えない。
結局二週間程で帰って来たのだが姿を見せてから捕まえるが大変だった。
家の前にある車の下からシマビの鳴き声がして、おやつやエサをチラつかせても中々出て来ない。
お腹は空いているようで、車の下から鳴きながらゆっくりと顔を出しエサを食べようとするのだが、捕まえようと手を出すとまたサッと隠れてしまう。
こんな事を繰り返しやっとの思いで捕獲。
帰ってきたシマビは特に怪我もなく汚れてもなく元気そうだった。
が、
シマビは変わっていた。
元々のビビりな性格が更にビビりになっていた。
今まで仲睦まじく過ごしていた兄妹猫たちを極端に怖がるようになってしまった。
怖がりのビビり猫は兄妹からもイジメられてしまうのか、それを境にシマビが兄妹たちから執拗に攻撃を受けるようになった。
いや、他の猫たちは今までのように普通に遊びたいだけかもしれないが何せシマビが受け付けない。他の猫が来ると体を小さく丸めて耳を伏せ、シャーっと威嚇してしまう。
人間には相変わらず友好的なのは変わらなかった。撫でられるのが大好きで、人間に対しては威嚇などは一切しない。
シマビどうしちゃったんだ...
一度変わってしまった性格はなかなか戻らないようで、ある時猫ボランティアさんの知り合いの方に相談した事がある。
曰く、脱走して外に出たのがかなりショックで怖かったのだろうと。脱走がきっかけでそのように性格が変わってしまう猫は多いとの事。特に気の弱い猫に多いらしい。
脱走から帰って来たシマビだが、他の猫と合わなくなり仕方なくケージに入れる事に。
ただ天井の扉などは開けておいて、本人が出たい時に出ればいいよと常に開けているのだが、本人はケージの中が安心するのかほとんど出て来ず、一日の大半をケージ内で過ごすようになってしまった。
珍しくケージから出て来たシマビ。この後他の猫に見つかり追いかけられケージに逃げ帰っていた
飼い猫はやはり完全室内飼いがいいと思いますが、飼い主がどんなに普段気をつけていても脱走をキメるのもまた猫。
ウチの他の猫(ほたて、イクラ)もちょこちょこ脱走しますがやはり万一があるので外には出したくはないので脱走防止柵等を玄関に取り付けたりしたのですが、父さん手作りの柵の不備を突き隙間からスルリと抜けて華麗に脱走して行く猫であった。
人間と猫の攻防は続くのである。
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